タクシム広場と市電
タクシム広場と市電

 

独立大通り
独立大通り

 

VAKKOのホームページへ
(但しトルコ語なので・・・)

 

タクシム広場のマクドナルド
タクシム広場のマクドナルド

 

ボスポラスに昇る月
ボスポラスに昇る月

 

◎22時間野放し状態

 ホテルにたどり着く。オルハンがそわそわしている。「は〜い、みなさん。明日の午後二時に迎えに来ますからね。後はホテルのパンフレットに書いてあるよ。」 と言ったとたん、そそくさと消えるまた彼女とデートか? 週末だしな。絶対尻にひかれるタイプだぞ。あれ、これ前にも書いたっけ?

 部屋に戻る。洗濯物を確認する。乾いているので取り込む。取り敢えずイスタンブールにパンツが舞う事態は避けられた。ちょっと休憩。まだ午後の四時なので、どこかに出かけようかと算段する。買い物に行った同行者もいるようだ。我々は、ガイドブックを見つつ、ネクタイとスカーフをVAKKOというブランド店に買いに行くことにする。テコテコ歩き出す。相変わらずホテルの玄関から道路までが遠い。途中、親子連れがVAKKOの紙袋(これが結構おしゃれ)を持っているのに出くわす。「あんな小さな子連れでもいけるのなら、我々だって大丈夫! 」 と心を強くする。我ながら、一体何処の秘境に来たつもりになっているんだろう。全く。

 歩いていると、頭に水滴がぽたぽた。「まさか雨? 」 と上を見上げると、クーラーの室外機が林立している。そう、水滴はここからたれてくるのだ。日本だと地震の時に落ちてくる危険性を考慮して、室外機は余り道路に面したところにつけないようなのだが、トルコではそういうことはないのだろうか。暑かったのでまあいいけど。

 十字路がない交差点や、「タイミングで渡れ!」 としかとしか言いようがない横断歩道に戸惑いつつ、タクシム広場に着く。ここはさすがに賑やかだ。マクドナルドがある。豚肉はないからこれはあってもいいんだろう。「おお、値段が日本より安い。これはいい物価指標になるかもしれん。」 と勝手なことを考える。但し買う気はない。何が悲しくて、旅行に来てまでマクドナルドに行く必要があろうか。いやない(反語)。ただ、紅茶がトルコ風の甘味なのかは知りたかったが。その他、トルコ風の食事が出来る店はあちこちにある。ケバブを店頭にぶら下げて、うまそうな臭いをさせているのを見ると、奥さんがふらふら引き寄せられていく。おい、ご飯これからだぞ。タクシム広場で路面電車を見かける。駅が二つしかなく、しかも歩いていける距離なので、乗りはしなかったが写真だけは撮った。昼間だったが、取り敢えず安全を考えて大通りを歩く。交差点で横道を見ると、何となく怪しい。完全にフィルタがかかっている状態だが、夜中にお姉ちゃんがタンクトップで歩けるのって、言うまでもなく日本だけだろう。

 VAKKOに着く。中はさすがにおしゃれだ。日本人だとわかると、日本語のパンフレットをくれる。もうこういうのには慣れっこだ。さすがに大都会の有名店ともなると、今まで連れて行かれた土産物店とは全然違う。幾つかスカーフやらネクタイやらを見繕ったが、デザインもおしゃれだし、すっかり気に入った。値段も、日本のブランド店よりは、はるかに安い。ケマル・アタテュルク空港の免税店でも扱っているので、イスタンブールで買いそびれた方は、そこで買うといい。日本に店無いのかな?

 買い物をして満足した我々は、帰路に就く。途中水を明日用に買った。スルタンという。これも書いたかもしれないが、水のことをこちらでは「スー」 と言うので、それに引っかけてある。味はハヤトの方が好みである。

 途中で、「マルチメディアショップ」 なるものを見かける。面白そうなので入ってみる。要はCDを中心としたディスクショップなのだが、「おお、プレーステーションがあるではないか!」 「鉄拳3が売り上げベストテンに入っている!」と驚く。一応SEGAもあったが、メガドライブのみでせがた三四郎は無かった(我が家にあるのは黒いやつ。)。任天堂は全然なかった。その他パソコンソフトも置いてあった。当然日本より値段は安い。パッケージもコンパクトでよい。ぺらぺらのマニュアルとCD-ROM一枚を、ばかでかい箱に入れた日本のソフトとは大分違う(それでもずいぶんましになったけど。)。我々は何処へ行っても、こういった店を必ず見つけてしまうという、変な習性があるのだった。類は友を呼ぶのか、蟻が蟻地獄に吸い寄せられていくのかは不明。(笑)

 来た道をまたトコトコ戻り、ホテルに着く。部屋に帰って、荷物を片づける。なんと言っても絨毯が大荷物なので、これをどうしようか考え、結局旅行鞄に入れた。なんだかんだとやっているうちに、夕食の時間になったので、ホテルのレストランに行く。

 トルコ最後の夕食。明日トルコを去るのだと思うと。やっぱり寂しい。窓辺に見えるボスポラス海峡に月が昇る。海峡沿いのホテルは、海峡側とそうでない側で値段が二割程度違うらしいが、これだけ良い景色を見た後では、少々高かろうが海峡側を選択するのも理の当然である。取り敢えずビールで乾杯。前菜を適当につまむ。我々が早く来すぎたのと、厨房のトラブルのため、メインのおかずがなかなか出てこない。前菜ですっかりおなかがいっぱいになりそうなのを何とか我慢し、ようやく出てきたメインの料理を食べる。当然スウィーツも食べた。おかげでおなかが蛙のお父さん状態(元からだという声もあるが)。おなかがいっぱいになったので幸せになり、シャワーを浴びて寝る。


前に次に目次へ