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	<title>睡人亭日常</title>
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	<description>睡人亭亭主のだらだらした日常です</description>
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		<title>いただいた論文「湖北省荊門市沙洋県厳倉楚墓獾子冢発掘概要」</title>
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		<pubDate>Sat, 02 Apr 2011 13:19:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>

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		<description><![CDATA[小沢賢二氏より、「湖北省荊門市沙洋県厳倉楚墓獾子冢発掘概要」『中国研究集刊』出号（第五十一号）二〇一〇年十月をいただきました。 お返事が遅れましてすいません。＞小沢先生 内容は、題名の通りですが、注目すべきは大量の竹簡が &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2011/04/02/%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%a0%e3%81%84%e3%81%9f%e8%ab%96%e6%96%87%e3%80%8c%e6%b9%96%e5%8c%97%e7%9c%81%e8%8d%8a%e9%96%80%e5%b8%82%e6%b2%99%e6%b4%8b%e7%9c%8c%e5%8e%b3%e5%80%89%e6%a5%9a%e5%a2%93%e7%8d%be/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>小沢賢二氏より、「湖北省荊門市沙洋県厳倉楚墓獾子冢発掘概要」『中国研究集刊』出号（第五十一号）二〇一〇年十月をいただきました。</p>
<p>お返事が遅れましてすいません。＞小沢先生</p>
<p><span id="more-218"></span><br />
内容は、題名の通りですが、注目すべきは大量の竹簡が発見されたことでしょう。</p>
<p>近年、上海博物館蔵戦国楚竹書や精華大学蔵戦国竹簡やら、注目すべき竹簡群の報告が相次いでいますが、この両者は、香港骨董商経由という来歴の関係上、戦国のモノだ～とは100％言えないという弱点があります。</p>
<p>私は一応、戦国期のモノとして扱っていますが、偽作かもよ！と言われても仕方がないです。そのため、元の上海博物館館長の馬承源氏が横死を遂げてしまう遠因にもなったわけで。このように、骨董商経由というその由来がある以上、（郭店楚簡との比較もできますが）全く傷がないといえないという弱点がついてまわるわけです。</p>
<p>それと比較して、ここで紹介されている竹簡は、墓から出てきた！という来歴が確かなモノとして貴重なわけです。</p>
<p>数年後には論文や報告書も出るでしょう。</p>
<p>そのときには、上海や精華のと比較する事で、間接的にこの両者の真贋を補強する事になるかもしれません。楽しみですね。</p>
<p>日本語での説明は、<a title="湖北省の墓から竹簡が出土（中国通信社）" href="http://www.china-news.co.jp/node/3771" target="_blank">湖北省の墓から竹簡が出土（中国通信社）</a>が詳しいです。</p>
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		<title>武力による政治の誕生</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Aug 2010 16:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[こちらも、さとうしんさんのBlogで紹介されていた本郷氏の本です。 本書は「選書：日本中世史」シリーズの第一冊目として刊行されたもので、その分概説書的な要素を持った本です。前回紹介した『人物を読む日本中世史』と平行して読 &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/08/07/%e6%ad%a6%e5%8a%9b%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%94%bf%e6%b2%bb%e3%81%ae%e8%aa%95%e7%94%9f/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>こちらも、<a href="http://www.sun-inet.or.jp/~satoshin/index.html">さとうしん</a>さんのBlogで紹介されていた本郷氏の本です。</p>
<p>本書は「選書：日本中世史」シリーズの第一冊目として刊行されたもので、その分概説書的な要素を持った本です。前回紹介した『<a href="http://www.shuiren.org/blog/?p=224">人物を読む日本中世史</a>』と平行して読むと、より著者のスタンスが味わえるかと思います。</p>
<p><span id="more-229"></span><br />
本書もまた、冒頭から「歴史ファン」と「史実に基づいた歴史」との乖離を採り上げています。要するに歴女はいるけれど、それが史学科の志望増に結びつかないと。</p>
<p>実際問題、史学科卒でどのくらい就職できるか～となると、やっぱり人気が無くなるのは仕方が無い部分があります。でもそれだと、こっちのおまんまの食い上げにもなってしまうので、そこをどうにかしないとだめなわけです。</p>
<p>その為に「新しい物語」の作成を焦眉の急として本書を書くことになったと、氏は述べています。</p>
<p>「新しい物語」この場合は歴史観を指すのでしょうが、それを史実の積み上げ→史像の構成→史像の備蓄と蓄積が行われた後に、それが定字可能だと氏は述べ、その具体例として、本能寺の変と鎌倉幕府の成立を採り上げています。</p>
<p>基本的に、本郷氏は「権門体制論」に反する立場なので、鎌倉の頼朝を東の王と位置づけて論を展開します。「武」が「文」に反逆し、凌駕し、圧倒する。これこそが中世史であると、本郷氏は述べているのでしょう。</p>
<p>そして、本書は、王権のありかを基軸に、「武」が「文」に対してどのようにそれを凌駕していったのかを中心に述べていきます。</p>
<p>第五章と終章では、締めとして、これまでの中世史学史についてざっとまとめています。</p>
<p>これを読むと、戦前の皇国史学が実は天皇研究に何の寄与もしていないだろ！とか、戦後の日本中世史に起きた「二つのまつり」との「後の祭り」状態の現状についての所が面白いです。</p>
<p>特に、著者もすこし関わった（関わることになってしまった？）「網野まつり」についての総括じみた記述は読むべきでしょう。なんだか手品の種明かし、みたいな感じにも見えますが、大きい仕事をされた方ならではの、緻密性の欠如、というどうしようもなく発生してしまう部分についての、深刻な話とか、その様な「大きな物語」を受容し、更に物語のみを求めて実証部分を切り捨てても可、とする人々。</p>
<p>歴史をどう評価するという部分が、政治と切り離せないという否応もない事実と、それにあらがう実証的スタンスの研究者の葛藤ですね。</p>
<p>Blog主が対象とする中国は、歴史学と政治とは切っても切り捨てられない関係です。政治的強制的に引き起こされる祭り（夏商断代工程とかですね）やら、初めから結論が決まっている歴史モデルやら……、だからこそ、そんなモデルなにそれ？　とか、王様は裸だぞ～！と言っちゃえる立場として、外国人が中国史をやるメリットがあると思うわけです。はい。</p>
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</p>
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		<title>人物を読む日本中世史</title>
		<link>http://www.shuiren.org/blog/2010/08/06/%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%b8%ad%e4%b8%96%e5%8f%b2/</link>
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		<pubDate>Thu, 05 Aug 2010 16:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[今回採り上げた本郷和人氏は、東京大学の史料編纂所の方です。奥様の本郷恵子氏も同業＆同職場とのことですが、一体、家庭でどんな書庫スペースの取り合いをしているのか気になるところです（一人だけでも肩身が狭い身なので……）。 で &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/08/06/%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%b8%ad%e4%b8%96%e5%8f%b2/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今回採り上げた本郷和人氏は、東京大学の史料編纂所の方です。奥様の本郷恵子氏も同業＆同職場とのことですが、一体、家庭でどんな書庫スペースの取り合いをしているのか気になるところです（一人だけでも肩身が狭い身なので……）。</p>
<p>で、夏休みにつらつら読む本を図書館で借りてくるのが、いつもの習慣なのですが、<a href="http://www.sun-inet.or.jp/~satoshin/index.html">さとうしん</a>さんのBlogで紹介されていた本郷氏の本が気になって借りてきた次第です。</p>
<h2><span id="more-224"></span></h2>
<p>本書は、日本中世史（鎌倉幕府～信長）までを人物をターゲットとして採り上げた本です。この本自体のレビューは、もうあっちこっちに挙がっているので、ここであれこれ言うまでもないですが、個人的にツボったは、実は、「はじめに」の中の項目「なぜ日本史は人気がないのか」です。</p>
<p>これ、「東洋史」「中国史」に置き換えても一緒だよな～と。</p>
<p>この辺りは、常日頃お取りつぶしの声が聞こえてくる人文系共通の悩みかも知れません。受験生やら在学生から受験料や学費をいただいて（後は公的補助ですね）、そこからお給金をいただいている＆非常勤という不安定な身としては、やっぱり自分の講義やらなんやらで、学生を集められるに越したことは無いわけです（多すぎても大変ですけど……）。</p>
<p>本書では、小谷野敦『バカのための読書術』（筑摩書房、2001年）が挙げている、歴史の書き方についての二つのタイプ「人物史」「民衆史」を切り口に、人物史を対象にした本書のスタンスについて、以下の三つの原則を披瀝します。</p>
<blockquote>
<ol>
<li>彼自身が環境をどう解釈し、その上でどの様に考え行動したか。</li>
<li>彼の周囲の人々が環境をどう解釈し、彼の行動をどう判断するか。</li>
<li>現在の私たちが、当時の環境をどう解釈し、彼の行動をどう判断するか。</li>
</ol>
</blockquote>
<p>そして、この「いわば三層からなる観察と分析は、一つとして欠くことができない」と結びます。</p>
<p>更にもう一点、氏が重要視するのが「分析は実証主義でなくてはならない」という点です。氏が述べるように、この辺りが人文学の中での史学と文学とのスタンスの違いにつながります。</p>
<p>昔、大学に入ったときに、もう亡くなられた恩師から「ここまでしか書けないと線を引いてそこで止まるのが史学、そこから一歩踏み込むのが文学」と習った記憶があります。この場合の文学とは、歴史物語的な意味合いが強いのですが、だからこそ「学術的な歴史はつまらない」と言われるんでしょうねえ。</p>
<p>専門書や論文はその辺りのことを切り捨てて書いているわけですから、つまらなくて当然ですけど、やっぱり一般向け書籍としては、その辺りをどう掴むか、という視点も大事です。で、自分は将来この分野を志す中高生に、魅力的なテイストを出せているか？？？　悩み所です。</p>
<p>その他、教科書に載っていないけど、その業界では有名人を中心に採り上げているので、ざーっと読むだけでも楽しいです。</p>
<p>個人的には、法然というか、鎌倉仏教が何故新しいのか、というニュアンスが、東大寺の宗性さんのあれっぷりとか……と比較する過程で、あ～なるほど～、と納得しました。</p>
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</table>
</p>
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		<title>誰が新約聖書を書いたのか</title>
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		<pubDate>Thu, 05 Aug 2010 06:21:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
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		<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[Blog主は、中国古代史を文献中心に研究しています。 その為、文献を批判的に読む、とか、各文献のモチーフやらその材料やらに思いを馳せるという読み方が染みついています。おかげで、人の読み物に素直に感動する！というのが中々出 &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/08/05/%e8%aa%b0%e3%81%8c%e6%96%b0%e7%b4%84%e8%81%96%e6%9b%b8%e3%82%92%e6%9b%b8%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>Blog主は、中国古代史を文献中心に研究しています。</p>
<p>その為、文献を批判的に読む、とか、各文献のモチーフやらその材料やらに思いを馳せるという読み方が染みついています。おかげで、人の読み物に素直に感動する！というのが中々出来なくなってくる今日この頃です。</p>
<p><span id="more-219"></span></p>
<p>閑話休題。</p>
<p>文献を材料とした研究では、文献に書かれている情報をネタに、自分の学説を組み立てていくわけですが、その場合、情報の素性が重要になります。どっかで書いたような気もしますが、警察の鑑識みたいな感じですかねえ。</p>
<p>そのため、古典文献を読みながら、モチーフ毎に分解したり、そのモチーフがどのように再構成されて、今の文献の形になったのか？　という事を考えるのは、文献を主たる手段として研究を進める場合、どなたもやられている作業になります。</p>
<p>その中で、重要な要素として「文献の重層的な構成」があります。これは、上記のモチーフの生成→展開→再構成の繰り返しが積み重なる、というプロセスで、テキストが生成され伝わり、余所でまたその一部をネタ元にそれが繰り返され、現行の文献のテキストが存在するに至るという事を指します。</p>
<p>それは、単に中国文明だけの話ではない、というのは、ある意味当たり前の事ですが、じゃあ、他の分野ではどうなっているのかなあ～と、以前疑問に思って、あれこれ本を読んでいました。</p>
<p>その中で、新約聖書の形成史に関する研究をいくつか知る事になりました。</p>
<p>現在の新訳聖書の生成に関する研究の中で、大きなウエイトを占めるのが、Qと呼ばれる語録資料に関する研究です。</p>
<p>このQについては、ナザレのイエスが亡くなった後の極初期のイエス運動の追随者が作成した文書群であり、それを材料の一つとして、福音書が作成されたとされます。</p>
<p>無論、これに関する批判もあります。批判がない研究は無視されているか、気がつかれない研究なので、大きな声での批判があると言うことは、それだけインパクトを業界に与えた研究なのでしょう。</p>
<p>そのQ資料に関する研究の中で、著名なのがアメリカの<a title="バートン・L・マック" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BBL%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF">バートン・L・マック</a>（リンクはWikipedia）氏による本書です。</p>
<p>この本自体は、ずいぶん前から存在を知っていたのですが、勤務先の図書館で偶々見かけたので借りてきて読んでみました。</p>
<p>翻訳が直訳調なのは善し悪しですが、Q資料の最古層（Q1）とされた犬儒派の哲学者の如き格言を中心としたイエス語録や、使徒や終末に関する記述はその後付加されたものである（Q2, Q3）など、従来のイエス像と全く異なる「神の子」でもなく、「十字架による贖い」もない、「終末の裁き」も想定外という、イエス像は賛否併せて確かに大きな反響を呼ぶわけです。</p>
<p>Blog主は、信仰上も学問分野上も門外漢なので、細かいコメントや賛否については差し控えますが、じゃあ、Qが再構成する地上のイエスの活動じゃない、地上のイエスってどんなん？　とか、Qを保持した集団と、イエスの直弟子集団との関係など、色々知りたい部分もあります。その辺りはマック氏の他の書籍で書かれているのかな？　また気が向いたら読んでみようかと思います。</p>
<p>文献屋さんとしては、やはり対象とする文献を分解するまで読み込んで再構成する場合、このレベルまではやっておかないとだめなんだかあ、と、ちょっとは重なる部分での感慨を持ちました。</p>
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        <td valign="top">

            <ul class="creator">
        <li>原著：Burton L. Mack</li>
        <li>翻訳：秦 剛平</li>

            </ul>

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</table>
</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>中古音の平仄と普通話の四声</title>
		<link>http://www.shuiren.org/blog/2010/07/20/%e4%b8%ad%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%81%ae%e5%b9%b3%e4%bb%84%e3%81%a8%e6%99%ae%e9%80%9a%e8%a9%b1%e3%81%ae%e5%9b%9b%e5%a3%b0/</link>
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		<pubDate>Tue, 20 Jul 2010 13:04:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[読書]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shuiren.org/blog/?p=213</guid>
		<description><![CDATA[例年通り、祇園祭山鉾巡行が過ぎると共に梅雨も明け、夏本番となって参りました。 しかし、暑い。 さて今回は、以前紹介した『唐代の人は漢詩をどう詠んだか』からのネタです。 唐代頃の発音を中古音と呼びます。 で、中古音のアクセ &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/07/20/%e4%b8%ad%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%81%ae%e5%b9%b3%e4%bb%84%e3%81%a8%e6%99%ae%e9%80%9a%e8%a9%b1%e3%81%ae%e5%9b%9b%e5%a3%b0/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>例年通り、祇園祭山鉾巡行が過ぎると共に梅雨も明け、夏本番となって参りました。</p>
<p>しかし、暑い。</p>
<p>さて今回は、以前紹介した『<a href="唐代の人は漢詩をどう詠んだか">唐代の人は漢詩をどう詠んだか</a>』からのネタです。</p>
<p>唐代頃の発音を中古音と呼びます。</p>
<p>で、中古音のアクセントには、「平声（ひょうしょう）」「上声（じょうしょう）」「去声（きょしょう）」「入声（にっしょう）」の四種類あります。特殊な読み方ですが、これが習わしになっています。</p>
<p>このうち、復元音の末尾が-p, -t, -kとなるのが「入声」です。入声を区別するのに、俗に旧仮名遣いで「フツチクキ」と末尾がなるものは入声だという覚え方があります。</p>
<p>上記『<a href="唐代の人は漢詩をどう詠んだか">唐 代の人は漢詩をどう詠んだか</a>』の説明によると、「-p→フ」「-t→ツ・チ」「-k→ク・キ」にそれぞれ相当するそうです。</p>
<p>また、平声以外の上去入の三つを仄声（そくしょう）と呼びます。</p>
<p>しかし、上記書では、入声以外の平上去三声の具体的なアクセントの様相（調値）は、よく分からないとしてます（p.162）。それでもこの本は、復元音で唐詩を読む！　がコンセプトなので、平山久雄氏の復元アクセントを利用して、復元しています。</p>
<p>ちなみに、現代の中華人民共和国の標準語（普通話）にも、四種類のアクセントがあります。こちらは「一声（いっせい）」「二声（にせい）」「三声（さんせい）」「四声（よんせい）」です。まあ、これは、中国語（普通話）を学習する際に、第一に習う事項でしょう。</p>
<ol>
<li>妈（mā）</li>
<li>蟆（má）</li>
<li>马（mǎ）</li>
<li>骂（mà）</li>
</ol>
<p>とまあ、こんな感じになります。</p>
<p>じゃあ、中古音と、普通話のアクセントは、どういう関係があるのか？　という疑問が出てきます。</p>
<p>昔、どなたからか伺ったのは、「平声が一声（陰平声）と二声（陽平声）」「上声が三声」「去声が四声」で、入声、という事でした。でも上記の本では、そう簡単ではないとしています。</p>
<p>音韻の専門家ではない私にとっては、非常に難しい話ですが、避けて通るわけにも行かないので、メモがてら書いているという訳です。</p>
<p>で、おまけにもう一つ。</p>
<p>中公新書の阿辻哲次『近くて遠い中国語』p.182に「関西弁には四声がある」という項目があります。「目（めぇ）」「て（てぇ）」は二声、「歯（はぁ）」は四声だ～、というわけです。まあ、これは、方言ならばなんとなく他にも類例がありそうですが。</p>
<p>しかし、中古音導入期の遣唐使やその後の入唐僧が導入した漢字音は、京言葉や延暦寺・高野山辺りのお経の読音として残されているそうです。また、それ以前の南朝江南系の発音は、奈良の古いお寺に残されているそうですが、こちらは近年急速にそれが失われつつあるとのこと。なんか勿体ないですね。</p>
<p>ちなみに、宇治の萬福寺は、明末の隠元禅師の開山なので、中では明代の福建音がベースとなった読音が使われています。</p>
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</code></p>
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		</item>
		<item>
		<title>『漢籍はおもしろい』を読んで</title>
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		<pubDate>Mon, 05 Jul 2010 13:08:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[読書]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shuiren.org/blog/?p=203</guid>
		<description><![CDATA[すーっと前に借りてきて読んだ本です。 この本は、シリーズ「京大人文研漢籍セミナー」の第一冊目になります。 元々、このシリーズを始めるきっかけとなったのが「TOKYO漢籍セミナー」なるイベントでした。京都の大学の研究所が、 &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/07/05/%e3%80%8e%e6%bc%a2%e7%b1%8d%e3%81%af%e3%81%8a%e3%82%82%e3%81%97%e3%82%8d%e3%81%84%e3%80%8f%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>すーっと前に借りてきて読んだ本です。</p>
<p>この本は、シリーズ「京大人文研漢籍セミナー」の第一冊目になります。</p>
<p>元々、このシリーズを始めるきっかけとなったのが「TOKYO漢籍セミナー」なるイベントでした。京都の大学の研究所が、「わざわざ」東京でセミナーを開く、独法化＆金にならないという周囲のプレッシャーの中、人文系研究所の生き残り策を垣間見る様だ…とはうがちすぎでしょうが、イベント自体は中々に好評で、現在までも続いているそうです。</p>
<p>京都でもやってくれるとうれしいんですけどねえ。</p>
<p>昔、この研究所にはお世話になった経験があります。そのため、この巻の講師の先生方も、顔をご存じの方もいらっしゃいますので、読みながら謦咳が耳に聞こえるようでした。</p>
<p><span id="more-203"></span></p>
<p>その中の冨谷先生の「錯誤と漢籍」ついては、納得できるところ（邪馬臺國）とそうでないところ（論語の錯簡）がありますので、別途論じることにします。</p>
<p>個人的には、船山先生の大正蔵のテキストについての話と井波先生の避諱字の話は、ちょうど、その辺りの所を他の本で読んでいた＆別途調査中という事もあって、楽しく読ませていただきました。</p>
<p>特にうけた（失礼ながらこういう表現が一番ぴったりくるので）のは、井波先生の書かれた所の171ページ。</p>
<p>ある老大家（後で出てきますが、島田虔次先生です）が「不敢…（あえて…せず）」を「よう…せん」と解釈するくだりです。で、「不敢説」は「よういわん」となるそうですが。</p>
<p>島田先生は、ちらっと拝見したのが一度だけという、殆ど邂逅の類でしか接点がありませんでしたが、岩波新書『朱子学と陽明学』とか『中国の伝統思想』思想史関連書、或いは『梁啓超年譜長編』シリーズなどの訳注でもよく知られた研究者です。</p>
<p>昔お世話になった先生方の何人かが、島田先生のお弟子さん筋関係であったので、色々と話を伺ったり、上記の本に収める論文のコピーを取らされたりなど、思わぬところで接点っぽいのがあったんだなあ～と今にして思い知らされます。</p>
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        </td>
        <td valign="top">

            <ul class="creator">
        <li>編集：京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター</li>

            </ul>

        </td>
    </tr>
    </tr>
    <tr>
        <td valign="bottom">
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    </tr>
</table>
</code></p>
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        </td>
        <td valign="top">

            <ul class="creator">
        <li>編集：丁 文江</li>
        <li>編集：趙 豊田</li>
        <li>翻訳：島田 虔次</li>

            </ul>

        </td>
    </tr>
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    <tr>
        <td valign="bottom">
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</code></p>
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		</item>
		<item>
		<title>『呂氏春秋』の成書時期に関する覚え書き</title>
		<link>http://www.shuiren.org/blog/2010/07/03/%e3%80%8e%e5%91%82%e6%b0%8f%e6%98%a5%e7%a7%8b%e3%80%8f%e3%81%ae%e6%88%90%e6%9b%b8%e6%99%82%e6%9c%9f%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a6%9a%e3%81%88%e6%9b%b8%e3%81%8d/</link>
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		<pubDate>Sat, 03 Jul 2010 01:10:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shuiren.org/blog/?p=189</guid>
		<description><![CDATA[三つある『呂氏春秋』の編纂時期 戦国末といっても、後の始皇帝、すなわち秦王政が即位して後、相邦の呂不韋が自らの食客達を動員して編纂させた書物に『呂氏春秋』があります。 ネタとして、「パパが息子に読ませるために作ったんだ～ &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/07/03/%e3%80%8e%e5%91%82%e6%b0%8f%e6%98%a5%e7%a7%8b%e3%80%8f%e3%81%ae%e6%88%90%e6%9b%b8%e6%99%82%e6%9c%9f%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a6%9a%e3%81%88%e6%9b%b8%e3%81%8d/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h2>三つある『呂氏春秋』の編纂時期</h2>
<p>戦国末といっても、後の始皇帝、すなわち秦王政が即位して後、相邦の呂不韋が自らの食客達を動員して編纂させた書物に『呂氏春秋』があります。</p>
<p>ネタとして、「パパが息子に読ませるために作ったんだ～！」というのは置いといて…</p>
<p>この書物の成書時期について、よく知られている説として以下の三つがあります。</p>
<ul>
<li>秦王政六（前241）年説</li>
<li>同八年（前239）年説</li>
<li>呂不韋死去後説</li>
</ul>
<p>この内、上二つは</p>
<p>序意篇の「維秦八年、歲在涒灘、秋甲子朔、朔之日、良人請問十二紀。」の記述を根拠にしています。</p>
<p>『呂氏春秋』現存最古の注を書いた後漢末の高誘は、この「秦八年」を秦王政八（前 239）年とします。</p>
<p>これに対し、清朝乾隆～嘉慶頃の孫星衍は、秦王六（前241）年じゃないですか～と疑問を出したわけです（『問字堂集』巻二「太陰考」）。</p>
<h2><span id="more-189"></span>始皇帝六年説の根拠</h2>
<p>この根拠は、孫星衍の頃の干支から秦王八年までさかのぼると、干支（実際には木星の位置ですが、細かい説明は略）が二年くらい合わない～！</p>
<p>「秦八年」とは「秦が周王朝を滅ぼして八年目。だから実際には秦王六年だ～！」と主張したわけです。</p>
<p>それ以外にも、清朝を代表する考証学者王念孫は、「 八→六の誤りじゃねーの？」としました。この場合、結論は孫星衍と一緒ですけど、「秦が周王朝を滅ぼして八年目」ではなく、単に「秦王六年」という事になります。</p>
<p>で、この説が『呂氏春秋』を読む人にはデファクトスタンダードな意見とされました（『呂氏春秋新校釋』を書いた陳奇猷（陳奇猷「呂氏春秋成書的年代与名的確立」復旦学報（社会科学版）1979年5期）や明治書院から日本語訳を出した楠山春樹氏（『呂氏春秋』解説）はこの説を支持しています）。</p>
<h3>古天文分野からの反論</h3>
<p>しかし、新城新蔵（『東洋天文学史研究』弘文堂。1928年）など、中国古天文分野の研究者から、「孫星衍は、現行の干支紀年法をベースにした立論。超辰を考慮に入れてい ないし、また暦元が劉歆の構想によるものなのでそもそも前提がおかしい。三統暦に従った場合でも、間に二回の超辰を挟むため、241年になるはず。」という批判を受けています。</p>
<p>確かに、その通りであって、孫星衍は議論の前提からおかしいのは確かです。でも、なんで陳氏や楠山氏はその手の資料を見ていないんでしょう？</p>
<p>というのが疑問にありました。まあ、古天文分野はとっても難しいのでしょうがないと言えばしょうがないんですが。</p>
<p>新城氏は、『左傳』や『國語』『呂氏春秋』の太歳紀年について、それを前365年を暦元とする十二年単位の（超辰を含まない）太 歳紀年法によるものとしています。まあ、『呂氏春秋』の辺りで、それが切り替わるという想定なので、『呂氏春秋』に限ってみると微妙な立ち位置にあったりするわけです。</p>
<p>で、それをどっかに引っかけつつ、色々気が向くと調べるわけですね。そうやってアンテナを張っておいて、どこかで研究遂行のきっかけを見つける事になるわけです。</p>
<p>そんななか、先日、他の調べ物で出土文字資料を眺めていたら、これに関係するものを見つけました。</p>
<h2>張家山漢簡『奏讞書』に見える始皇帝六年秋の日付</h2>
<p>それが張家山漢簡の『奏讞書』です。これ自体は、前漢初頭（呂后期）の埋葬品なんですが、『奏讞書』には春秋～前漢までの事例集が収録されています。</p>
<p>そのなかの、簡227に「六年八月丙子朔壬辰」の紀年が見えます。これは報告書に始皇六（前241）年ではないかと注記されています。この墓（張家山漢墓）から出てきた竹簡に、高祖～呂后期のカレンダーも出ていますので、それと比較すると、報告書の指摘するとおりであることが確認できます。</p>
<p>で、さきほどの序意篇に戻りましょう。</p>
<p>「秋甲子朔」とあります。秋はこの場合、『呂氏春秋』十二紀のグループ分けに従うと7～9月に相当します。</p>
<p>で、先ほどの簡227から、秦王政6年の8月1日が丙子である事が確認できます。そうなると、序意篇の「甲子朔」は八月ではない。また、八月から計算すると、この分野のスタンダードな復元暦である張培瑜『中国先秦史暦表』で確認する限り、当時の秦が採用していた可能性がある顓頊暦・殷暦の両方とも、7月も9月もそれに該当する干支ではない事が確認できます。</p>
<p>※顓頊暦については、先日紹介した小沢氏の著書に、この顓頊暦は唐の一行がバーチャルに仮構した暦である旨、新城氏が既に気がついていた話も含めて書いています。そのため、当時の秦が採用していた暦は、殷暦（但し10月が年の初め）であるという理解をしていますが、これで合ってるのかなあ？</p>
<p>で、八年の場合、『中国先秦史暦表』の顓頊暦・殷暦双方とも、九月一日が「甲子」である事が確認されます。</p>
<p>というわけで、秦王政六年説は否定され、序意篇の「秦八年」は秦王政八年、という事になります。</p>
<h2>呂不韋死去後説</h2>
<p>で、序意篇の話は終わったわけですが、実は『呂氏春秋』成書時期に関する説はこれだけでは解決しません。</p>
<p>というのも、</p>
<p>「そもそも序意篇って、十二紀だけの序じゃねーの？」</p>
<p>「『史記』太史公自序に、呂不韋が死んだ後に『呂覽』ができたと書いてある。だから、呂不韋死後だ（キリッ）。」</p>
<p>という、反論があるからです。</p>
<h3>『史記』の太史公自序</h3>
<p>では、くだんの『史記』太史公自序を見てみましょう。</p>
<blockquote><p>七年而太史公遭李陵之禍、幽於縲紲。乃喟然而歎曰、是余之罪也夫。是余之罪也夫。身毀不用矣。退而深惟曰、夫詩書隱約者、欲遂其志之思也。 昔西伯拘羑里、演周易。孔子戹陳蔡、作春秋。屈原放逐、著離騷。左丘失明、厥有國語。孫子臏腳、而論兵法。不韋遷蜀、世傳呂覽。韓非囚秦、説難・孤憤。詩 三百篇、大抵賢聖發憤之所爲作也。此人皆意有所鬱結、不得通其道也、故述往事、思來者。於是卒述陶唐以來、至于麟止、自黄帝始。</p></blockquote>
<p>上述のように、この記述を根拠に、呂不韋が蜀に流されてから『呂氏春秋』が完成した。或いは、十二紀・八覧・六論はそれぞれ別個に編纂された（八覧・六論は流蜀後、食客が編纂し たもの）とする説が展開されているわけです。</p>
<p>でも、よくこの文を読むと、実はそれは間違いであることが了解されます。</p>
<p>この部分、「何人か悲劇の眼にあった人がいる→だけども現在に彼の編纂したこのテキストが伝わっているじゃないか～！」というロジックを並列して構成されています。</p>
<p>それが、単に時間の先後という組み立てではないことは、韓非の「韓非囚秦、説難・孤憤。」で明白になります。そもそも、秦王政が、それを読んで感動したから韓非を呼び寄せたのであって、幽閉されてから書いたわけではないです。それは、『史記』老子韓非列伝に書いてありますね。</p>
<p>ということで、呂不韋の部分も、単に「蜀に流されたけれども、今に『呂氏春秋』が伝わっているじゃないか」という程度の意味でしかないわけです。</p>
<p>従って、この記述を根拠に、『呂氏春秋』の成書時期を語るのはナンセンスというか、『史記』の文書構造わかってませ～ん、ということを宣言しているのも同じという事になります。</p>
<p>この段落全体は、こういった悲劇の人を並べて「おれっちも、大事なピ～無くしたけど、この書物が伝えられるはずだ～」という韜晦でしかないんですね。</p>
<p>後は、「序意篇って十二紀自体の序であって、全体の序じゃないからそれだけでは成書時期を決定できるわけ無いじゃん！」という意見。</p>
<p>確かにごもっともです。</p>
<p>これについては、個人的な見解として「食客集めてプロジェクトやってるんだから、パトロン死んだら続かないんじゃね？」とか「『史記』呂不韋列伝に一字千金の話あるじゃん。あれって、『呂氏春秋』が完成披露されていないと成り立たない話だよね？」という辺りから、秦王政八年を全体のそれとして、そんなに問題なかろうと考えています。</p>
<p>※ちなみに、黄偉龍「《呂氏春秋》成書考」『文献』（西北師范大学文学院）2003年1期。では、秦王政六年十二紀成書説に立っていますが、八覧・六論については、十二紀ができてからそれぞれ一年くらいで編纂されたんじゃね～の？　という結論を出しています。</p>
<p>というわけで、『呂氏春秋』の成書時期に関する私の見解でした。</p>
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		<item>
		<title>中央研究院歴史語言研究所：殷周青銅器地理資訊系統</title>
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		<pubDate>Wed, 23 Jun 2010 06:45:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[PC・ネット]]></category>
		<category><![CDATA[Webサービス]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.shuiren.org/blog/?p=176</guid>
		<description><![CDATA[授業のネタであちこち中国史系Webサイトを巡っています。 まだ使えるかどうかわかりませんが、個人的には色々使いたいWebサイトを見つけました。 中央研究院歴史語言研究所：殷周青銅器地理資訊系統です。 中央研究院は、古典系 &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/23/%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e7%a0%94%e7%a9%b6%e9%99%a2%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e8%aa%9e%e8%a8%80%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%ef%bc%9a%e6%ae%b7%e5%91%a8%e9%9d%92%e9%8a%85%e5%99%a8%e5%9c%b0%e7%90%86%e8%b3%87%e8%a8%8a/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>授業のネタであちこち中国史系Webサイトを巡っています。</p>
<p>まだ使えるかどうかわかりませんが、個人的には色々使いたいWebサイトを見つけました。</p>
<p><a href="http://gissrv4.sinica.edu.tw/SDBronzeVessels/Default.aspx">中央研究院歴史語言研究所：殷周青銅器地理資訊系統</a>です。</p>
<p><span id="more-176"></span>中央研究院は、古典系データベースをいくつも出していますが、これもその中の一つです。</p>
<p>Googleマップをベースに、青銅器の出土地を単位としてマッピングし、検索できるようにしています。</p>
<p>こんな感じ。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/20100623011.png"><img class="alignnone size-medium wp-image-179" title="殷周青銅器地理資訊系統の画面" src="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/20100623011-300x237.png" alt="殷周青銅器地理資訊系統の画面" width="300" height="237" /></a></p>
<p>で、検索結果にはリンクが設定されていまして、リンクをクリックするとそれぞれのデータベースに接続されます。</p>
<ul>
<li>器名（中央研究院のデータベースで検索：要登録）</li>
<li>地名（Googleで検索）</li>
<li>Scholar（Googleスカラーで検索）</li>
<li>百度（百度で検索）</li>
</ul>
<p>まだ、検索は春秋までのようですが、それでも結構使えますね。</p>
<p>もう一個便利なのが、歴史地図週替わりに使える！！　という点です。</p>
<p>検索フォームのタブに［図層］があるのですが、ここで歴史地図と現在地図の重ね合わせ表示の調整をします。</p>
<p>で、歴史地図のセレクトに殷やら西周やら春秋やら戦国があるわけです。</p>
<p>で、これが西周の西安付近。西周の本拠地！ってかんじですね。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/2010062302.png"><img class="size-medium wp-image-180 alignnone" title="西周時期の西安付近" src="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/2010062302-300x237.png" alt="西周時期の西安付近" width="300" height="237" /></a></p>
<p>で、こっちが戦国の西安付近。秦が鳳翔県からあちこち本拠地を遷しているのが見て取れます。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/20100623031.png"><img class="alignnone size-medium wp-image-182" title="戦国時期の西安付近" src="http://www.shuiren.org/blog/wp-content/uploads/2010/06/20100623031-300x125.png" alt="戦国時期の西安付近" width="300" height="125" /></a></p>
<p>授業で紹介するくらいならできそうかなあと。西周青銅器の出土地点をビジュアルで時代毎に比較するだけでも、西周王朝の支配力の推移が可視化できそうだし。</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://www.shuiren.org/blog/2010/06/23/%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e7%a0%94%e7%a9%b6%e9%99%a2%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e8%aa%9e%e8%a8%80%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%ef%bc%9a%e6%ae%b7%e5%91%a8%e9%9d%92%e9%8a%85%e5%99%a8%e5%9c%b0%e7%90%86%e8%b3%87%e8%a8%8a/feed/</wfw:commentRss>
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		<title>初音ミクで上古音『詩經』</title>
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		<pubDate>Tue, 22 Jun 2010 08:43:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[Webサービス]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>

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		<description><![CDATA[以前、唐代の人は漢詩をどう詠んだかというエントリーで中古音で唐詩を読む事例をYoutubeでアップという話を書きましたが、じゃあ上古音（大体後漢以前の音とされているもの。ぶっちゃけ『詩経』の音）のものは無いかなあ～　とY &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>以前、<a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/04/14/唐代の人は漢詩をどう詠んだか/ ">唐代の人は漢詩をどう詠んだか</a>というエントリーで中古音で唐詩を読む事例をYoutubeでアップという話を書きましたが、じゃあ上古音（大体後漢以前の音とされているもの。ぶっちゃけ『詩経』の音）のものは無いかなあ～　とYoutubeを見ていたら、いくつかアップロードされているのを見つけました。</p>
<p>その中で、一番気に入ったのがこれ。</p>
<p>【初音ミク】詩経-蒹葭(自作曲)</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/pAdOkUQ5ym8/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>初音ミクでここまでやれるのか～とある意味驚き＆関心。</p>
<p><span id="more-171"></span></p>
<p>復元音については色々説があるので、誰の説の復元音で～す、という注釈がほしいところですが、ネタとしては非常にGJ!!</p>
<p>Youtubeにはほかにもいくつか上がってますね。</p>
<p>蒹葭だと鄭張尚芳『上古音系』上海：上海教育出版社。2003年の復元音に従ったのがあります。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/KdB904ifzSM/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>とかですね。</p>
<p>『詩經』だと、言語学者として著名な王力の復元音にしたがったものもあります。</p>
<p>『詩經』關雎</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/3wu6PS7nAF0/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>で、こっちが鄭張尚芳『上古音系』のもの。ずいぶん違いますね。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/Bqt3_02lxGo/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>で、こっちが哈輝の唄う關雎。二千数百年離れると全然違う音になってます。</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/TMESHyECkKY/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>こういう違いを、気軽に音声として伝えられるのは、こういうサービスが提供されているからなんでしょうねえ。</p>
<p>授業のネタにしてみよう。</p>
<p>ミクがらみのネタ</p>
<p>義勇軍進行曲</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/PjHHVkNHE3s/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
<p>中華民国国家</p>
<p><a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/22/%e5%88%9d%e9%9f%b3%e3%83%9f%e3%82%af%e3%81%a7%e4%b8%8a%e5%8f%a4%e9%9f%b3%e3%80%8e%e8%a9%a9%e7%b6%93%e3%80%8f/"><img src="http://img.youtube.com/vi/lSNsokbkgXc/default.jpg" width="130" height="97" border=0></a></p>
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		<title>アトランティス・ミステリー</title>
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		<pubDate>Sun, 20 Jun 2010 16:00:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>山田 崇仁</dc:creator>
				<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[『史林』第93巻第3号の新刊紹介で興味を持ったので読んでみました。 著者の庄子大亮氏は、古代ギリシア史が専門の研究者ですが、氏がアトランティス伝説ってそもそも何？　というテーマで、書き下ろされた本になります。 ボリューム &#8230; <a href="http://www.shuiren.org/blog/2010/06/21/%e3%82%a2%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%83%9f%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%aa%e3%83%bc/">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>『史林』第93巻第3号の新刊紹介で興味を持ったので読んでみました。</p>
<p>著者の庄子大亮氏は、古代ギリシア史が専門の研究者ですが、氏がアトランティス伝説ってそもそも何？　というテーマで、書き下ろされた本になります。</p>
<p>ボリュームの割には、サクサク＆読み応えがあっておもしろかったです。</p>
<p><span id="more-164"></span></p>
<p>内容は、おおざっぱに、以下の四つに分かれています。</p>
<ul>
<li>プラトンの対話篇に見られるアトランティス話の概要</li>
<li>これまでのアトランティスに関する言説の紹介</li>
<li>アトランティスがなぜ語られたのか？</li>
<li>伝説と真実</li>
</ul>
<p>文書の分量から言うと、前二つが三分の二くらいなので、あまりバランスはよいとは言えませんが、これまでアトランティスがどう語られてきた、というのは、アトランティス関連書籍ではどうしても触れざるを得ない部分なので、しょうがないといえばしょうがない部分です。</p>
<p>で、その後に、</p>
<p><span style="color: #000000;">プラトンが言いたかったのは、アトランティスは駄目な国家！　同時代に存在した（とプラトンが設定した）古アテナイが主役の話！</span></p>
<p>という重要なポイントを指摘します。</p>
<p>まあ、アトランティスって、結局悪役として用意されたキャラクターなのね、という事ですね。</p>
<p>ということは、（それがどこに存在したかは別にして）アトランティスの実在を証明するには、古アテナイの実在を証明すればいいことになるのかな。</p>
<p>アテナイは場所はわかっているし、後は掘るだけですね。洪水で流された！のなら、洪水の痕跡を見つければいいし、海底を探すのもありでしょう。アトランティスに関心のある皆さん、やってみてはいかがでしょうか。責任は取りませんけど。</p>
<p>個人的には、アトランティスを大西洋に設定したのは、東には当時の人がそれなりにリアリティをもってしまう国家群がある（ペルシア等）ので、設定しづらかったんじゃないかな～と、読みながら思いました。</p>
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