今週の水曜日(6/16)、再び奈良に行ってきました。
今度は国立奈良博物館で開催されている、大遣唐使展の見物です。
こっちも、よかったですねえ。先週と併せて眼福でした。
午前中に行ったのですが、鹿はともかく、人も多かったです。正倉院展を見る様な気分でした。
しばらくぶりに奈良博行ったのですが、ずいぶんきれいになってましたねえ。おどろいた。
で、展示品です。
総じて言えば、小物まで選びに選び抜いた優品揃いです。
当時の日本のニーズからして、仏教関係が多いのですが、その隙間を塗った外典(というか唐王朝ではこっちがメインカルチャーですが)関係のものが出土されていたので、それをガン見。
お~、『文館詞林』だ~。『日本国見在書目録』だ~(青空文庫蔵狩野直喜「日本國見在書目録に就いて」)。石山寺の『春秋經傳集解』だ~(以下略)。
それ以外の唐の皇帝の碑文拓本や法帖も見応えありましたねえ。昔、唐関連の仕事をしていたことがあったので「闕特勤碑拓本」や「唐蕃会盟碑拓本」
もおお~っと見入ってしまいました。
それ以外にも、入唐僧の関連文書を見ながら、「これって唐の生の公文書なんだよな~。よく保存してあったよな~」と感慨にふけってしまったり、誕生釈迦仏立像を見ながら、聖お兄さんの一シーンが頭をよぎったり…。
遣唐使関係で言えば、陝西省から出土した和同開珎がおもしろかったです。和同開珎自体は著名な古銭コレクションで見かけるものですが、中国から出てきたのが珍しいです。遣唐使が持参したのね~、という所がツボ。
そのほか、聖徳太子関連ものもいくつか出ていました。『法華義疏』『勝鬘経義疏本義』が出ていたのには驚き。ちょうど石井先生のBlog「聖徳太子研究の最前線」を読んでいたところなので、展示してあった道慈の尊像を見たときに、「道慈きた~」と不埒に反応してしまいました。
この手の展覧会でわりとおなじみとなった井真成墓誌、これで見るの三回目くらいかなあ。同時に出品されていた泉男生墓誌拓本と比べると、やっぱり格落ちが歴然としますね。多分テンプレートがあったんだろうなあ。この手の留学生で無くなった人用のが。阿倍仲麻呂のが出ていると、従二品まで昇進しているからそれなりのが出てきそうだけどむりっぽいよなあ。
その後、近鉄奈良駅への道すがら、興福寺国宝館も見てきました。
今、興福寺は絶賛伽藍復元中なのですが(境内丸ごと公園にされてしまったからなあ)、その一環として国宝館も中がリニューアルされていました。
個人的には、昔の、あの素っ気ない雰囲気の中に国宝が展示してある風景が好きだったのですが、今回の展示方法も、ライティングなどを考慮に入れたタイプなので中々よいです。阿修羅も見放題だし(笑)
それよりも、食堂跡に建設したという経緯もあって、信仰の一部として展示物を扱っているというスタイルに感銘を受けました。あ~、ものじゃないんだなあ、と。
その後、お昼を食べて、また近鉄。新田辺~丹波橋辺りまで記憶がない(笑)。