出てたのを知らず、後輩に教えられて購入。
著者の野間先生は、広島大学方ですが、経学畑的な春秋三伝やその注釈の研究を長いことやっておられた方です(紹介間違っていたらごめんなさい)。
個人的には、(御説への賛否は個々にありますが)研究のスタンスや方法については、割と好みに属する方です。
表題の本についても、以前『春秋学―公羊伝と穀梁伝』を上梓しておられたので、そのうち出るんだろうなあ~ と思っていました。
前著は、『公羊傳』『穀梁傳』の解題やら特徴やらがメインの本でしたが、後者はそれよりはやや異なる切り口で、『左傳』が記述する世界、というのをコンセプトに描かれているのかなあと感じました。
結局、『左傳』の切り口が色々あるんだ、ということなんでしょうが、難しいですねえ。この辺りは。
初学者へのお薦めとしては、第八章ですね。ここに、近年の『左傳』成書に関わる日本の代表的な論説があげられています。その中で、私の論文もちょろっと参考文献として採り上げられていますが、よくこんなマイナー誌に書かれている論文まで… と、お読みいただいて頭が下がる思いです。
春秋左氏伝―その構成と基軸 (研文選書)
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